今日から新年度。
新入社員を迎える企業様も多いかと思います。
ここで突然ですが、クイズです!
次の5階層のうち
A. 最もエンゲージメントが「高い」のはどの層でしょうか??
逆に
B. 最もエンゲージメントが「低い」のはどの層でしょうか??
①新入社員(入社後、半年以内)
②リーダー(係長)
③マネージャー(課長、部長)
弊社のサーベイ(Antenna:アンテナ)でも、他社様のサーベイ(wevox等)でも結果の傾向は変わりません。
答えは…
A.① B.② です。
いかがでしょうか?皆さんの体感値と同様でしょうか??
少し解説をします。
A.最もエンゲージメントが「高い」層
①新入社員(入社後、半年以内)が最も高いことには、
ご自身の過去を振り返っても多くの方が納得がされるかと思います。
「どんな仕事、どんな出会いが待っているのだろう」と希望に溢れて入社し、
新鮮な毎日を過ごす生き生きとした姿が伝わってきますね。
周囲のサポートもあり、初めての業務に戸惑いながらも貢献しようと懸命です。
スコア的には 80/100というイメージです。
B. 最もエンゲージメントが「低い」層
一方、最も低いのは②リーダー(係長)。
スコア的には 50-60/100というイメージです。
昇格が早い企業では新卒入社後3年、平均的には7-8年でつくこのポジション。
裁量が増える一方で、対外折衝を含め行ったことのない業務が増え、力不足を感じる機会が増えます。
また、組織の中間層として、板挟み的な苦労も出てきます。
私が関わる若手リーダーからも「自分には荷が重い」「どうしたら良いのかわからないことが増えた」「会社の裏が見えてきた」という声が聞かれます。
ちなみに、ここからさらに役職が上がると、逆にエンゲージメントは向上します。
そもそも高い方が残る、ということと、裁量と待遇の満足度、充実感が上がることが背景にあります。
A「ピーク」とB「底」の間はわずか数年。短い人だと1年以内です。
つまり、リーダー層と同じくらい低いのが2年目以降の若手社員です。
入社時の過度な期待が適正レベルに下がることは問題ありませんが、マイナス要因による低下は大変もったいないことです。
今日お伝えするのは、その”望まない低下”を防ぐポイントです。
【ポイント1】
入社前に伝えている価値観で実務が行われていること
採用HPや説明会や面接では、会社の良い面が多く伝わっています。
前向きな理念・価値観に共感して入社する社員は多いでしょう。
その理想像が、研修後、配属の途端に崩れていくことはよくあることです。
採用で打ち出している価値観は「採用のために作られたもの」ではなく、実務にこそ生かされるべきです。
綺麗事、をいかに現場で実践するかと言えるかもしれません。
過去、私も前職で純粋な想いをそのまま行動に移している先輩(物静かな方なのに熱が伝わる)に非常に救われました。
【ポイント2】
人間関係を担保すること
業務の相談ができることはもちろん、雑談もできるような雰囲気の良いチームであることが理想ですが、チーム全体で余裕を確保することが難しい場合は直属の上司や担当メンターが気にかけてあげてください。
一人ひとり最適な関わりは違うので、新入社員の個性を把握して関わります。
初めに「困った時は自分から”困ってまーす!”とHELPをあげること」というマインドセットをしておくと、依存を生まずに済みます。
なお、別の部署の先輩社員が”斜めの関係”で関わる「ブラザー・シスター制度」も有効です。
【ポイント3】
適度な業務負荷をかけること
「やることがない」「周りの皆は忙しそう」という状態は漠然とした不安を生みます。
”ちょっと難しい、時間がかかる” という業務を任せ、できるだけ自力で進めてもらいます。
配属直後はまとまった仕事を任せることは難しいと思いますので、実際の仕事の他にも自力で勉強できる課題を出すと良いですね。
書籍の他、今はオンラインやweb上で独学できるサービスがたくさん出ていますので、そちらも上手に活用しましょう。
以上、今日は3つのポイントをお伝えしましたが、どの場面でもやはりリーダー・マネージャー層の役割が重要です。
ご自身のエンゲージメントの高低が新入社員にも伝播するということを頭の片隅に置いて、まずは皆さんが日々のお仕事を愉しんでくださいませ!
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社名「Ante(アンテ)」には ” 〜の前 ” という意味があります。 人と組織に向き合う会社を作るにあたり 「より良い未来へ進むために、改めて自分自身と向き合い、土台を整えてもらう場」を提供したいという気持ちから、この社名をつけました。 Read More
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