さて、本年最後のブログのテーマは”Well-being”。
何にしようかな、と考えた時に、一番「書きたい」と思ったのがこのテーマでした。
”Well-being(ウェルビーイング)”とは
「身体的、精神的、社会的に良好な状態」を意味する概念です。
一般的な「健康」や「幸せ:Happiness」とは、厳密に言うと異なる概念。
私もいつも「そう在れたら」と思い、でも「そう在れてないな」と感じることも多く、Well-beingを探求・実践するために、今とあるオンラインプログラムを受講しています。
ゲスト講話と対話が中心の講座なのですが、講師陣だけでなく集っている方々の多様性と、一方で課題感に重なる部分もあり毎回刺激を受けています。
これまでのゲスト講師のほとんどが「限界まで頑張って頑張って糸が切れた」方。
頑張っていることにさえ気づかない方も。
そこで自問自答し、行き着くのがWell-being。
自分の身体と心と他者とのつながりを大切にでき、経済的にも一定の豊かさのある生き方です。
日本人には「頑張ることが美徳」や「頑張らないと成し遂げられない、成長しない」という無意識の前提があるので、休んだり力を抜いたりが苦手な人が多い。
(私もそうです^^;)
でもそれでは続かないんですよね。
サスティナブル(持続的)でない。
糸が切れる前に「今、私は”Well-being”か?」と自分に問いかける間を持ちたいものです。
アメリカの大手コンサルティング会社のギャロップ社は、Well-beingを5つの要素から構成されると解説しています。
1.Career Wellbeing(キャリア ウェルビーイング)
仕事だけではなくボランティア活動や子育て、勉強などの一日の大半を費やしていることを含めた物をキャリアとした時の幸福。
2.Social Wellbeing(ソーシャル ウェルビーイング)
強い信頼と愛情で繋がっている人間関係を持っているかなどの人間関係の幸福。
3.Financial Wellbeing(フィナンシャル ウェルビーイング)
自分の資産を管理・運用できているかや報酬を得られる手段を持っているかなどの経済的な幸福。
4.Physical Wellbeing(フィジカル ウェルビーイング)
日々の活動にポジティブな感情を持って十分なエネルギーに満ちているかという身体的・精神的な幸福。
5.Community Wellbeing(コミュニティ ウェルビーイング)
住んでいる地域との関係性や会社や身近な関係性などの地域社会での幸福。
この5つはもちろん、組織(会社)だけで担保できるものではありませんが、広く捉えると組織でできることも多いのではないでしょうか。
その人の強みに合った配置や上司のサポート、メンバー同士のつながり、主体的に学ぶ機会の提供など、基本的なことがWell-beingの底上げに貢献します。
なお、お気付きのとおり、Well-beingとエンゲージメントは切っても切れない関係性にあります。
つまり、構成員がWell-beingであることはエンゲージメントの欠かせない一要素であり、逆もまた然り。
この二つが高い会社では、社員のパフォーマンスが上がり業績にも繋がる。
私はそう信じていますし、体現している組織も徐々に増えています。
今日 2020年12月22日から本格的に始まる「風の時代」。
風の時代には大きなパラダイムシフトが起きると言われており、この価値観もさらに広がりを見せそうです。
それでは、皆さま良いお年をお迎えください。
2021年を”Well-being”な一年に!
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