ここ数年で多くの組織サーベイが出てきています。
いわゆる「HR Tech(エイチアール・テック)」と呼ばれる領域のサービスの一つで、クラウドやAIなどのIT技術を用いて組織の現状を診断するツールが数多く開発されています。
有名どころだと、wevoxやGeppo、モチベーションクラウドなど。
「組織診断」自体は目新しいものではなく、組織づくりを行う上での現状把握として行われてきました。
広い意味では、従業員満足度調査(ES調査)やストレスチェック等のメンタル診断も含まれます。
昨今、”エンゲージメント”への注目の高まりととももに、多様な従業員をマネジメントするにあたり、サーベイを導入する企業が増えてきています。
コロナ下でのリモートワークの増加も導入を後押ししています。
何か策を打つ前に、組織の現状、従業員の本音を把握することは、言うまでもなく必須です。
ただし、問題は「データを集めるだけで終わっている会社が多い」ということ。
サーベイは結果を活用して初めて意味があるもの。
しかし、人事担当者や管理職にそのスキルがある企業はなかなかありません。
弊社も、あるクライアント企業様は「サーベイをどう活用して良いかが分からない」というお悩みからのご相談でした。
その後、
① 組織の目指す姿
② サーベイの結果から読み解ける組織の現状
③ 結果の返却と 結果を活用した研修・ワークショップ
について協議・実施しました。
経営者のコミットと人事のサポートの中で、リーダー・マネージャー層が主体となり、施策が進んでいます。
(研修等はほぼオンラインです)
関わらせていただく中で私が感じるのは、サーベイは双刃の剣だということ。
従業員は回答する時に「目的への疑問」と「期待」を持ちます。
それに応えるフォローがなければ、回答へのモチベーションだけでなく、経営層への信頼も下がります。
逆に、ちゃんと応える姿勢や仕組みが見えれば良い方向に働きます。
「会社が何かしてくれる」から「自分たちにできることをやっていこう」という主体性が生まれます。
また、自然な形で管理職育成が進みます。
リーダー、マネージャー層がチームづくりをのPDCAを回す上で、データやコメントから現状を確認し、自分ごとで策を打つ流れができます。
活用については、サーベイ提供企業がサポートしている場合がありますが、中小企業向けのサポートはまだ十分とは言えない状況です。
もしお悩みの企業様があれば、お気軽にご相談ください。
「どのサーベイを導入しようか迷っている」というご相談もお受けしています。
No Comments