| 会社名 | 株式会社リハビリテーションコムラッド |
|---|---|
| 業界 | 介護 |
| 事業内容 | 高齢化率が40%を超え、日本の40年後の姿とも言われる天草市で、高齢者の福祉医療(訪問介護、デイサービス)、障がい者支援(学童施設の運営)等を手掛けています。 |
| 従業員規模 | 20-49人 |
| 対象範囲 | 管理職・マネージャー |
順調に見えていた組織に、感じた“違和感”
施設長の表情から気づいた、見えない課題
ご依頼前のお悩み、期待
島田さんにご相談したのは2020年。
創業から8年が経ち、介護福祉施設を5つ運営していた時期でした。
事業は順調に成長していましたが、ある時ふと、施設長たちの表情が暗いことに気づいたのです。
「これまでうまく進めてきたと思っていた組織運営は、実はひとりよがりなものだったのでは…」
そんな不安が生まれました。
離職率が高いわけではありませんでしたが、これからさらに事業を伸ばしていくには、“働き続けたい組織”をつくることが必要だと思いました。
そんな時に参加した、FECC(厚生労働省 福岡労働局)のオンラインセミナーで、島田さんの講演を聞き、初めて「エンゲージメント」という概念を知りました。
「まさに今、うちの施設長たちのエンゲージメントが下がっているのではないか」
そう危機感を抱き、相談を決めました。
その後、島田さんは実際に天草まで足を運び、施設の現場を見てくれました。
「利用者さまにより良いサービスを届けるためにも、施設長をはじめスタッフがいきいきと働ける組織にしたい」
今の組織の問題と改善方策を見出すための第一歩は、ここから始まりました。
組織を“見える化”し、対話を増やす
エンゲージメント向上への3年間の取り組み
実施した施策(プロジェクト)
2021〜2023年度
- 組織診断(社員アンケート+課題の見える化)
- 経営層+施設長との戦略会議
2022年度〜継続中
- 経営層―施設長―管理職―スタッフ間の1on1実施
【組織診断(社員アンケート+課題の見える化)の実施】
全スタッフを対象にアンケートを実施し、組織全体のエンゲージメント状態や施設ごとの違いを可視化しました。
正直、もっと厳しい結果を予想していました。
しかし実際には、多くのスタッフが理念に共感し、自分ごとで経営改善に向き合っていることが分かりました。
一方で、フリーコメントには、経営への率直な要望や提案も数多く寄せられていました。
【経営層+施設長との戦略会議】
アンケート結果をもとに、まず経営層で共有し、その後施設長とも議論を行いました。
初期段階では同席し、スコアの見方や優先順位づけについてアドバイスを行いながら進めました。
その結果、推測や感情論ではなく、事実をもとに話す文化が生まれていきました。
【経営層―施設長―管理職―スタッフの1on1】
最も力を入れたのは、「上司と部下の対話」です。
経営層は施設長と、施設長は管理職と、管理職はスタッフと。
それぞれの階層で定期的な1on1を始めました。
初めこそ戸惑っている様子も見えましたが、回を重ねるごとに、業務以外の話もできるようになり、相互理解が深まりました。
その中で、個人の目標や職場改善について、前向きな意見が自然に生まれるようになっていきました。
“対話する文化”が、成長を支える土台に
離職率が下がり、組織は広がった
施策(プロジェクト)実施後の変化
最も大きな成果は、離職率の低下です。
各拠点で定着率が向上し、2025年度には新たに2施設をオープンすることができました。
人材確保が難しい地域でありながら、高卒採用から中途採用まで着実に人が集まり、育ち、定着しています。
また、管理職・リーダー層も厚みを増し、組織の中核を担う人材が育ってきました。
さらに変化を感じるのは、会議の場です。
以前は「誰かがやってくれるだろう」という空気もありましたが、今は違います。
「どうしたら自分たちでできるか」
という自責思考の発言が増え、組織全体が前向きに動き始めています。
現場を理解した伴走が、組織を変える
「50人の壁」を越えるきっかけになった
アンテに依頼して良かったと思う点
エンゲージメントサーベイ「Antenna(アンテナ)」は、8つの領域から組織状態を診断できるため、自社の課題が分かりやすく整理でき、施設長とも課題を共有しやすかったです。
特に印象的だったのは、「上司と部下の認識ギャップを見る」という視点です。
他のサーベイにはない切り口で、結果に強いリアリティがありました。
また、島田さんは机上の理論ではなく、現場の実態を理解してアドバイスをくださったので、実行できる改善策へと落とし込むことができました。
結果として、これまで越えられなかった「50人の壁」を突破する大きなきっかけになったと感じています。
さらに、天草の若手経営者とともに組織づくりを学ぶ場を一緒に設けられたことは、学びが自社の中だけで終わらないという点で有意義でした。
2026年には新たな施設を開設しました。
これからも施設長とともに、スタッフ一人ひとりが個性を発揮して輝ける職場、利用者さまの笑顔が広がる職場を作っていきたいと思います。
株式会社リハビリテーションコムラッド
https://r-comrade.com/
